流体解析のあれこれ

流体解析をこよなく愛する有限体積法の信者によるブログ

Kasagi and Matsunaga (1995)のバックステップ流れを対象とした乱流流れの実験

Kasagi and Matsunaga (1995)はバックステップ流れを対象とした乱流流れの詳細な実験データ(fc_bs007, fc_bs007b)を提供している.このバックステップ流れを対象として,多くの研究者がReynolds-Averaged Navier-Stokes (RANS)やLarge Eddy Simulation (LES)を実施している.乱流流れの解析手法や乱流モデルの検証に重宝すると思われる.なお,スパン方向には十分な距離があるため,RANSでは二次元流れを仮定することができ,LESではスパン方向に周期境界を適用することができる.

1) Kasagi, N. and Matsunaga, A., Three-dimensional particle-tracking velocimetry measurement of turbulence statistics and energy budget in a backward-facing step flow, International Journal of Heat and Fluid Flow, 16(6), 477-489 (1995)