流体解析のあれこれ

流体解析をこよなく愛する有限体積法の信者によるブログ

有限体積法の学び方(2)

 1994年に出版された「数値流体工学」では,

  • 第2章「熱伝導方程式を利用した有限体積法入門」で拡散項の離散化について
  • 第3章「ナビエ・ストークス方程式の解法」で拡散項に加えて対流項の離散化と圧力の解法としてSemi-Implicit Method for Pressure-Linked Equations (SIMPLE)アルゴリズムについて
  • 第4章「熱輸送を伴う流れ」で流れの計算に加えてブジネスク近似を施した温度を変数とするエネルギー方程式について
  • 第5章「乱流」でReynolds-Averaged Navier-Stokes (RANS)とk-e二方程式モデルについて

 学ぶと良い.各章について,FORTRAN 77ではあるが,ソースコードつきで学ぶことができる.第2章と第3章の内容は,以前,「有限体積法の学び方(1)」で紹介した内容と一部重複するが,第4章と第5章の内容は本書で学ぶと良いと思われる.なお,第6章の「一般座標系におけるナビエ・ストークス解法」では,コロケート格子上と座標変換による境界適合格子における流れの計算方法について述べられているが,有限差分法が混在しており,あまりお勧めできない.