流体解析のあれこれ

流体解析をこよなく愛する有限体積法の信者によるブログ

ポリヘドロン(多面体要素)

非構造格子で用いられるハイブリッドメッシュでは,

  • テトラへドロン
  • ピラミッド
  • プリズム
  • ヘキサへドロン

の要素が用いられる.テトラへドロンはデローニ法により自動生成できるものの,要素間の界面と要素中心間を結ぶ直線の直交性が必ずしも高くないため,高い解析精度を期待できない.ボロノイ法を用いてハイブリッドメッシュで用いられる要素を任意の多面体要素であるポリへドロンにに変換することで,要素間の界面と要素中心間を結ぶ直線の直交性が向上することで,解析精度の向上が期待できる.ただし,

  • ポリヘドロンである多面体要素を構成する多角形の節点が同一平面上に存在しない場合があり,要素間の界面の定義が曖昧になってしまう.
  • ポリヘドロンである多面体要素の体積を制御することが困難であり,体積の小さい要素が生成してしまう.そのため,要素の代表長さが短くなってしまうことで,クーラン数や拡散数が小さくなってしまうため,時間刻みが小さくなってしまい,陽解法を用いるのが困難になってしまう.